<八王子市の秋の花>

高尾山とその周辺の八王子市で私が撮影した9月~12月に咲く花を集めました。

◎ 樹木に咲く花:オオモクゲンジ(大木欒子)、クサギ(臭木)、ビワ(枇杷)、シロダモ(白だも)、ヒイラギモクセイ(柊木犀)、チャノキ(茶の木)、クコ(枸杞)、ナワシログミ(苗代茱萸)

オオモクゲンジは中国原産のモクロジ科モクゲンジ属の落葉高木。京王高尾山口ホームの北側やケーブル清滝駅近くなどに見られる。9月頃多くの黄色い花を付けるのでよく目立つ。袋状の面白い形の果実を沢山つける。名前はモクロジの漢名「木患子」と間違えてつけられた。

 

クサギは山野に生えるクマツヅラ科クサギ属の落葉小高木で、8~9月に咲き、真っ赤な萼の付いた果実を付ける。枝や葉に独特の臭いがあるため名付けられた。花は香りがよくアゲハチョウの類をよく引き付ける。赤い萼がついた果実も綺麗。

 

ビワはバラ科ビワ属の常緑小高木で暖地に自生するが、この木は人家の庭に植栽されているもの。果実はよく知られているが花は目立たないし、どんな花か知っている人は少ないと思うので掲載した。花期は10~12月。果実は初夏に黄色く熟す。

 

シロダモはクスノキ科シロダモ属の常緑小高木で漢字名はない。暖地の山野に普通に見られ葉の裏が白いのが特徴。雌雄異株で花期は10~11月。果実は翌年の秋に赤く熟すので花と果実とが同時に見られる。

 

ヒイラギモクセイはモクセイ科モクセイ属の常緑小高木で、ギンモクセイとヒイラギの雑種と考えられ生垣などに植生されるが一部野生化している。ヒイラギのような刺のある葉を持つ。

 

チャノキは中国原産のツバキ科・属の常緑低木だが古くから各地で野生化している。花期は10~11月で新芽を摘んだものが日本茶として飲まれている。

 

クコはナス科クコ属で中国原産の落葉低木。海岸や川原などに自生する。花期は8~11月で実、根の皮、葉は生薬として利用され、実はクコ茶としても利用される。

 

ナワシログミはグミ科グミ属の常緑低木で海岸から山野まで見られる。花期は10~11月で果実は翌年の春に熟す。

◎ カナムグラ(鉄葎)

カナムグラはアサ科カラハナソウ属のつる性1年草で花期は8~10月。葉や葉柄に刺があり、雌雄異株。アレチウリ同様人里近くの道端や荒地に生える。

◎ キキョウ(桔梗)、ツルギキョウ(蔓桔梗)

キキョウはご存知「秋の七草(キキョウ(桔梗)、オミナエシ(女郎花)、オバナ(尾花・ススキのこと)、ナデシコ(撫子)、フジバカマ(藤袴)、クズ(葛)、ハギ(萩)」の一つ。花期は8~9月で日当たりの良い草地に生えるキキョウ科・属の多年草。

 

ツルギキョウは山野に生えるキキョウ科ツルギキョウ属のつる性多年草で花期は8~10月。高尾では希少種といわれる。花は1cmぐらいと小さく、果実は晩秋に紅紫色に色付き、キキョウ科には珍しく液果(果皮が柔らかく汁気が多い果実)です。

◎ ミヤマフユイチゴ

ミヤマフユイチゴは山野に生えるバラ科キイチゴ属のつる性常緑小低木。花期は9~10月で白い花が数個固まって付く。茎や葉柄に刺があり、葉の先は尖り、毛が少ない。

よく似たフユイチゴは葉の先が丸く毛が多く、茎や葉柄に刺はない。

◎ キクイモ(菊芋)、ツワブキ(石蕗)、ハキダメギク(掃溜菊)、ヨモギ(蓬)

キクイモは北アメリカ原産でキク科ヒマワリ属の多年草で花期は9~10月。根茎を食用や飼料にするため栽培されたものが野生化したもの。

 

ツワブキはキク科ツワブキ属の多年草で低地から山地までの日影に生え10~11月頃花を付ける。庭にもよく植えられているが、この写真は八王子の丘陵の林の中で撮影したものであり自生か否か不明。


ハキダメギクはアメリカ原産キク科コゴメギク属の1年草で畑の脇などに群生する。ゴミ捨て場など窒素分の多いところに生えるため名付けられたが気の毒な名前です。花期は6~11月と長いが秋に目立つので秋の花としました。


ヨモギはキク科ヨモギ属の多年草で春の若芽を草餅に入れることや葉でもぐさをつくることで知られる。山野でよく見られ花期は9~10月。花は小さな頭花が沢山つくが目立たず花が咲くということをほとんど知られていない?

◎ ツルボ(蔓穂)

ツルボはユリ科ツルボ属の多年草で8~9月陽当りの良い土手や草原などに咲く。夏ごろまでは細い葉だけであるが、秋になると茎をまっすぐ伸ばしピンクの穂状の花を付け群生することが多い。

◎ ワレモコウ(吾木香)

ワレモコウはバラ科ワレモコウ属の多年草で山野で日当たりの良い草地に8~10月頃チョコレート色で楕円形の特徴的な花を付けるのでよく目立つ。漢字名には「われもこうありたい」とか諸説ある。

◎ アレチハナガサ(荒地花笠)

アレチハナガサは南アメリカ原産クマツズラ科クマツズラ属の多年草で河原や草原などに生える。花期は8~10月で薄い紫からピンクの小さな花を沢山つける。

◎ アキノノゲシ(秋の野罌粟)、ホソバアキノノゲシ(細葉秋の野罌粟)

共に日当たりの良い空き地や道端に8~11月頃花を付ける背の高いキク科アキノノゲシ属の1~2年草。下部の葉が深く切れ込むものをアキノノゲシといい、葉が細く切れ込みが全くないものをホソバアキノノゲシという。

◎ コセンダングサ(小栴檀草)、アイノコセンダングサ(合いの子栴檀草)、シロノセンダングサ(白の栴檀草)、アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)

センダングサは荒地や河原、畑地などに群生するキク科センダングサ属の1年草で、花期は9~11月。果実(そう果)は所謂「ひっつき虫」の一つ。花が筒状の黄色い頭花だけのものをコセンダングサといい、白い舌状花が付くものをシロノセンダングサ、筒状花の一部が白くなるものをアイノコセンダングサという。私にはコセンダングサとアイノコセンダングサの区別がつかないので共にコセンダングサとしています。

 

アメリカセンダングサはキク科センダングサ属でアメリカ原産の1年草。セイタカセウコギともいい花期は9~10月頃で花は葉のように見える総苞片に囲まれるのが特徴。 

◎ マルバルコウソウ(丸葉縷紅草)

マルバルコウソウは熱帯アメリカ原産のつる性でヒルガオ科ルコウソウ属の1年草で江戸時代に渡来し、今は野原や道端などで夏から11月頃まで咲いており秋に目立つので秋の花としました。花の色はオレンジ色が主流ですが白花もありました。

◎ ノハラアザミ(野原薊)、トネアザミ(利根薊、タイアザミ(泰薊))、アズマヤマアザミ(東山薊)、ノハラトネアザミ(野原利根薊、仮称)

〇〇アザミはキク科アザミ属の多年草。

 

ノハラアザミは初夏に咲くノアザミによく似るが、こちらの花期は8~10月で山地の草原、林縁等に咲く。総苞片はやや反り返る。たまたま、シロバナに出会ったので添付しました。

 

トネアザミ(タイアザミともいう)は関東地方に多いので名付けられた。総苞片が長く反り返るので他と区別できる。

 

アズマヤマアザミは高尾山に多いアザミで川沿いに多い。花は細長く固まって咲く感じで総苞片は短くほとんど反り返らない。花期は9~11月。冬、この根元にもシモバシラ(氷の芸術)ができる。

 

ノハラトネアザミ(仮称)はノハラアザミとトネアザミの自然交配種と思われます。総苞片が長く反り返るが花がトネアザミのように曲がることなくノハラアザミと同じに直立する。

◎ オヤマボクチ(雄山火口)、タカオヒゴタイ(高尾平江帯)、シュウブンソウ(秋分草)

オヤマボクチは山地の日当たりの良い道端や草原などで、9~10月頃アザミに似た大きな花を付けるキク科ヤマボクチ属の多年草。葉の裏に生える茸毛(繊維:綿状毛)が火を熾す時の火口(ほぐち)として使用されるため名付けられた。

葉が牛蒡に似ており山菜として「ヤマゴボウ」ともいわれる。

 

タカオヒゴタイは最初に高尾山で発見されたことから名付けられた。キク科トウヒレン属で山地の林の中に生える多年草。下部の葉は2枚目の写真でご覧のとおりバイオリンのようにくびれているが、茎の上方の葉にはくびれがなくなる。(2枚目だけは山梨県鶴ヶ鳥屋山産ですが、葉の形がよく分かるので添付しました。)。

 

シュウブンソウは秋分の頃咲くキク科シュウブンソウ属の花で、林縁等で9~10月頃枝をガンクビソウのように途中から横に枝を伸ばして咲く。

◎ オケラ(朮)

オケラは日当たりのよい山地に生えるキク科オケラ属の多年草で古名のウクラがなまったものといわれる。雌雄異株で雌花と両性花がある。花期が9~10月の頭花は針状に羽裂する魚骨状の包葉に包まれる。根茎を乾かしたものは薬用になり、若芽は茹でて食用になる。万葉集にも歌われ武蔵野を代表する植物。

◎ ナギナタコウジュ(薙刀香薷)

ナギナタコウジュは山地の道端や林縁に9~10月頃、片側に花を集めるようにして花穂を付けるシソ科ナギナタコウジュ属の1年草。また、シソ科の花独特の臭いがするのとその花穂の姿から薙刀香薷の名が付いた。

◎ シモバシラ(霜柱)、ウスベニシモバシラ(薄紅霜柱)

シソ科シモバシラ属の多年草。冬12月~1月頃枯れた茎の根元に吸い上げた水が霜柱のような氷の結晶を付けるため名付けられた。花期は9~10月頃で白い花が多数集まった房状の花穂を付ける。

 

ウスベニシモバシラはシモバシラの一品種で花弁の色が薄紅色を帯びるものです。

◎ カノツメソウ(鹿の爪草)、ヤマゼリ(山芹)、ノダケ(野竹)、シラネセンキュウ(白根川芎)

カノツメソウは山地や丘陵の林の中に生えるセリ科カノツメソウ属の多年草。名前は根の形が鹿の爪に似ているから名付けられた。かぼそい白い花で花期は8~10月。

 

ヤマゼリは沢沿いに9~10月頃咲く背の高いセリ科ヤマゼリ属の多年草。やや細くか弱い茎に白い小さな花の塊を付ける。キアゲハの幼虫の食草。

 

ノダケは山地の林縁等に9~11月頃暗紫色の花の塊を付ける。セリ科シシウド属の多年草。せり科の中でこの色の花は少ない。背は高く1m以上にもなり袋状の葉の鞘はよく目立つ。

 

シラネセンキュウは山地の沢沿いなどで9~10月頃白い花を傘状に付けるセリ科シシウド属の多年草。同じ時期に咲くヤマゼリより大きく太くたくましく見えるが、同様に蝶や蛾をよく引き付ける。日光白根山に咲くセンキュウ(セリ科の花で漢方の生薬になる)に似た花ということ。 

◎ ガンクビソウ(雁首草)、サジガンクビソウ(匙雁首草)、ヤブタバコ(藪煙草)、コヤブタバコ(子藪煙草)

ガンクビソウは山地の林下に生えるキク科ヤブタバコ(ガンクビソウ)属の1~多年草。花が煙管の雁首に似ているため名付けられた。花期は6~11月。高さ30~60cmになる。

 

サジガンクビソウはキク科ヤブタバコ属の多年草で花期は8~10月で高さ30cmほど。山地の木陰に生え、毛を密生しさじ型をした根生葉が花期にも残る。茎や葉は小さく披針形をしており疎らに互生する。

 

ヤブタバコは林縁等に生え茎の途中から枝を横に放射状に伸ばして9~10月頃で葉腋に一個づつ花を付けるキク科ヤブタバコ属の1~多年草。藪に生え下方の葉がタバコの葉に似ているから名付けられた。

 

コヤブタバコは山地の木陰や林縁等に8~10月頃咲くキク科ヤブタバコ属の2年草。ヤブタバコより背丈も葉の小さいが花はヤブタバコより大きく頭花の基部に線状披針形の苞葉が多数付く。

◎ ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)、マルバノホロシ(丸葉のほろし)、イヌホオズキ(犬酸漿)、アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬酸漿)、ハダカホオズキ(裸酸漿)、イガホオズキ(毬酸漿)、ヤマホオズキ(山酸漿)

ヒヨドリジョウゴは山野に生えるナス科ナス属で蔓性の多年草。花期は8~9月で果実は赤く熟しヒヨドリが好むので名付けられた。葉や茎に腺毛が多い。葉には変化が多く、分裂しないもの、3裂するもの、5裂するものがある。果実は果柄の先端が広がり果実から離れる(拡大写真ご参照)。

 

マルバノホロシは同じナス科ナス属で蔓性で山地に生える多年草。花期は8~9月で葉や茎に毛がなく丸葉と名が付くが葉先は尖る。葉は普通分裂しないが、下方のものに分裂するものがある。果実は果柄の先端が広がらず果実にくっ付く。

 

イヌホオズキは史前帰化と思われるナス科ナス属の1年草で道端などに生える。イヌはホウズキに似ているが役に立たないという意味で花期は7~11月。この仲間は見分けが難しく違いがあればご指摘ください。特にイヌホオズキとアメリカイヌホオズキとの区別が難しい。イヌホオズキは花の色が白色のみで果実は艶のない黒色といわれる。また、花と果実の付き方で茎の先で分岐する花径がイヌホオズキは僅かにずれて横に並ぶように付くのに対し、アメリカイヌホオズキは1点で分岐するという説がある。

 

アメリカイヌホウズキは北アメリカ原産のナス科ナス属の1年草で畑や道端に生え花期は7~10月。花の色は淡紫色から白色で、葉も花弁もイヌホウズキに比べ細い。また、果実はホウズキが赤いのに対し艶のある黒色。

 

ハダカホオズキはナス科ハダカホオズキ属で山野に生える多年草。花期は7~9月で淡黄色の花を付け、秋に赤い果実を付ける。

 

イガホオズキはナス科イガホオズキ属の多年草で花期は6~8月。夏の花ですが比較上秋の花にいれました。山地の林内林縁に生育し、花は広鐘形で浅く5裂し外面に長毛が内面に短毛が密生する。果実はヤマホオズキと同じく袋状の萼にとげ状の突起がある。

 

ヤマホオズキはナス科ホオズキ属の多年草で花期は8~9月。日本で自生するホオズキはヤマホオズキだけでやや湿った林内に生える。果実を包む袋状の萼にとげ状の突起があるのが特徴。(なお花は捜索中)

◎ アカネ(茜)、ノササゲ(野豇豆)、ヤブマメ(藪豆)、トキリマメ(吐切豆)、オオバクサフジ(大葉草藤)、ツルマメ(蔓豆)

アカネは山野に生える蔓性でアカネ科アカネ属の多年草。根は染料として有名だが利尿や止血などの薬草としても使用される。花期は8~10月。

 

ノササゲは林縁などに生える蔓性でマメ科ノササゲ属の多年草で黄色の蝶型花を付ける。花期は8~9月で、熟すと紫色になる豆果ができる。ノササゲは葉先が丸いがトキリマメは葉先が尖る。

 

ヤブマメは林縁などに生えるマメ科ヤブマメ属の1年草。花期は9~10月で花弁の先がブルーの蝶形花と平たい豆果を付ける。

 

トキリマメはマメ科タンキリマメ属のつる性多年草。花期は6~9月で黄色の蝶形花と熟すと赤い豆果を付ける。タンキリマメと非常によく似るが葉の形と毛の多少で区別できる。

 

ツルマメはマメ科ダイズ属のつる性1年草で日当たりのよい野原や道端に生える。花期は8=9月で花は葉の付け根に3~4個づつ付く。大豆はツルマメを改良して作物にしたものか。

 

オオバクサフジはマメ科ソラマメ属のつる性多年草。花期は8~10月で全国のいたるところで見られる。クサフジの仲間は、フジと名がつくがマメ科の植物で他に比べ葉が大きいため名付けられた。

◎ ミゾソバ(溝蕎麦)、ミゾソバ(白花)、ヤマミゾソバ(山溝蕎麦)、ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)、アキノウナギツカミ(秋の鰻掴み)

4種ともタデ科タデ属の1年草。

 

ミゾソバは沢沿いなどの湿ったところになどに8~10月頃群生して咲く。白い花の先がピンク色で蕎麦の花に似ているなかなか可愛い花だが、茎や葉に下向きの小さな刺がある。白い花もありました。

 

ヤマミゾソバは沢沿いの湿った場所になどに9~10月頃小さな小さな花を付ける。茎は立ち上がらず横に広がるのが特徴的。高尾山で見つかったもの。

 

ママコノシリヌグイは沢沿いの湿った場所などに5~10月頃小さな可愛い花を付けるが、茎や葉などに下向きの鋭い小さな刺がある。。名前はまことに気の毒で、この刺で継子の尻を拭っていじめるという恐ろしい名前。ミゾソバも同様なのにどうしてこちらにそのような名前を付けたのか?

 

アキノウナギツカミはママコノシリヌグイのように葉や茎に細かい刺があり鰻でも掴むことができるということで名付けられたという。ママコノシリヌグイと異なり葉が細長く茎の周りに葉が回り込む。花は本来先がピンクだが写真の花は白花に近い。 

◎ イヌタデ(犬蓼)、オオイヌタデ(大犬蓼)、 ハナタデ(花蓼)、ボントクタデ(凡篤蓼)、オオケタデ(大毛蓼)、サクラタデ(桜蓼)

いずれもタデ科タデ属。

 

イヌタデは明るい草地や畑地、半日陰のところ等種々のところに咲く1年草。花期は6~10月と長く、短い花穂に割合密に花を付ける。花後に真っ赤に見える果実を付けるため赤飯に見立ててアカマンマ(赤飯)とも呼ばれる。葉に辛味がなく香辛料として役に立たないためイヌの名が付いた。

 

オオイヌタデは道端、荒地、河原などに生え6~10月頃咲く1年草で高さ1~2mにもなる。花穂には薄紅色または白色の花がびっしり付き先が垂れる。雄花は雄蕊が花被より長く、雌花は花柱が花被より長い。 

 

ハナタデは山野の木陰や藪などの湿ったところに細い花穂を立てて8~10月頃咲く1年草。また、葉の先が急に細くなり尾状に尖り、花は疎らにつく。特に疎らにつくものをナガボハナタデということもある 

 

ボントクタデはやや湿った明るい道端などで9~10月頃花穂を垂らして咲く1年草。蓼と異なり葉には全く辛みがないというので役に立たない凡篤と名付けられた。

 

オオケタデはアジア原産の1年草で江戸時代から観賞用として栽培されていたものが道端や荒地で野生化したもの。花期は8~10月で全体に大型で葉や茎に毛が多い。

 

サクラタデは水辺や湿地に生える雌雄別株の多年草で、花の色が桜に似ているので名付けられた。花期は8~10月で他のタデの仲間に比べ花は比較的大きい。

◎ ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)、ダンドボロギク(段戸襤褸菊)

ベニバナボロギクはアフリカ原産でキク科ベニバラボロギク属の1年草で筒状の下向きに咲く紅色の頭花と襤褸布のような種子の綿毛が特徴的。花期は8~11月で空き地や伐採地でよく見られる。

 

ダンドボロギクは北アメリカ原産でキク科タケダグサ属の1年草で愛知県の段戸山で見つけられたことから名付けられた。ベニバナボロギクとよく似ているが、本種は花期が9~10月で淡黄色から緑黄色の細長い頭花が上を向いて咲く 

◎ カラスノゴマ(烏の胡麻)

カラスノゴマは道端などに生えるシナノキ科カラスノゴマ属の1年草。花期は8~9月で、果実は細長くその中に胡麻のような種子が入る。

◎ シュウカイドウ(秋海棠)

シュウカイドウは中国中南部原産でシュウカイドウ科シュウカイドウ属の多年草で庭などによく植えられるが、野生化したものが林下などに生えている。花期は8~10月で同じ株に雄花と雌花が付く。

◎ シラヤマギク(白山菊)、シロヨメナ(白嫁菜)、ユウガギク(柚香菊)、カントウヨメナ(関東嫁菜)、リュウノウギク(竜脳菊)、ノコンギク(野紺菊)

シラヤマギクはキク科シオン属の多年草で日当たりの良い乾いた場所で8~10月に花を付ける。葉は菊類に似ず荒い鋸歯があり柄に翼がある。若芽は嫁菜に対し婿菜と呼ばれ食用になる。シロヨメナとよく似る。

 

シロヨメナはキク科シオン属の多年草で高さ30~100cmにもなって林縁や林中に生え、花期は9~10月。白いヨメナの意で名付けられた。葉は長楕円形披針形で先が尖り基部は楔形、縁には大きな鋸歯がある。

 

ユウガギクは花期が7~10月でユズの香りがするため名付けられたというがどうでしょうか?キク科ヨメナ属の多年草でカントウヨメナとよく似る。

 

カントウヨメナは同じくキク科ヨメナ属の多年草で、ヨメナの花が薄紫で関西に咲きカントウヨメナは花の色が白くカントウに咲くというが薄紫色の花もある。ユウガギクとよく似るが葉の鋸歯の様子が異なる。

 

リュウノウギクはキク科キク属の多年草で、晩秋(10~11月)日当たりの良い尾根等に咲く代表的な野菊。葉は三裂し揉むと樟脳のような刺激臭がするため竜脳に似ているということで名付けられた。

 

ノコンギクはキク科シオン属の多年草で山野の草地などどこにでも見られる野菊の代表です。花期は8~11月でよく枝分かれして群生する。

◎ ススキ(薄、オバナ(尾花))

ススキはイネ科ススキ属の多年草で秋の七草の一つ。オバナ(尾花)とも呼ばれる。枯れると歌で有名な白い枯尾花となる。鳴子のようにぶら下がるのが雄蕊に当たる花粉の入った葯で、紫色や白色のブラシ状のものが雌蕊。花期は8~10月。

◎ マルバハギ(丸葉萩)、ヤマハギ(山萩)

落葉低木のハギ(マメ科ハギ属)は秋の七草の一つ。種類の見分けが難しい。

 

マルバハギの花期は8~10月で花は葉よりも短くつくのが特徴。葉は先が倒卵形または楕円形で先が凹むものが多い。萼は4裂し先は針状に鋭く尖る。

 

ヤマハギの花期は8~9月で代表的な萩。マルバハギとよく似るが、枝の頂部の小枝の脇から長い花序をだし花をつける。従って花は葉より長く出るのが特徴的。萼は中央部まで深く4裂し先は長く尖る。

 

◎ ヌスビトハギ(盗人萩)、フジカンゾウ(藤甘草)、アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)

以下はヌスビトハギ属で秋の七草とは別です。

 

ヌスビトハギはマメ科ヌスビトハギ属の多年草で、林縁等で8月中旬~10月頃まで淡紅色の小さな花を沢山つける。その実の形が盗人が足袋を履いて爪先立ちで歩く足跡に似ているため名付けられたという。ヌスビトハギの葉は3小葉。

 

フジカンゾウもマメ科ヌスビトハギ属の多年草で、ヌスビトハギとよく似るがフジカンゾウの花はもっと大きく、葉は5~7の小葉。果実もヌスビトハギとそっくり。花がフジに、葉が甘草に似ていることから名付けられた。

 

アレチヌスビトハギは北アメリカ原産でマメ科ヌスビトハギ属の多年草。比較的新しい帰化植物で都市近くの荒地や公園、道端などに見られ花期は9~10月。果実はヌスビトハギ、フジカンゾウとも2節(豆が2個)であるが、アレチヌスビトハギは3~6節(豆が3~6個)に分かれる。

◎ ニラ(韮)

ニラは中国やインド原産でユリ科ネギ属の多年草。日本の山野にも生えているが自生か否か疑問ありとのこと。花期は8~10月頃で葉は食用になる。

◎ キツネノマゴ(狐の孫)

キツネノマゴは野原や林縁等によく見られるキツネノマゴ科キツネノマゴ属の1年草。花期は8~10月で花は小さいがセセリチョウなどをよく引き付ける。

◎ ハッカ(薄荷)、ヤマハッカ(山薄荷)、ヒキオコシ(引き起し)

ハッカはシソ科ハッカ属でやや湿り気のあるところに生える多年草。花期は8~10月で古来香料や薬用として利用され、北海道ではメンソールの原料として栽培される。


ヤマハッカは山野の草地や林縁等に9~10月頃咲くシソ科ヤマハッカ属の多年草。アキノタムラソウに似ているが時期的にはアキノタムラソウが咲き終わる頃から咲き始める。

 

ヒキオコシはシソ科ヤマハッカ属の多年草で山地の道端などに生える高さ1m以上なる多年草。花期は9~10月頃で苦みの成分が強く健胃薬として知られ、起死回生の力があると言われることから名付けられた。 

◎ エゴマ(荏胡麻)、レモンエゴマ(檸檬荏胡麻)

エゴマはシソ科シソ属の1年草で古来栽培されこの種から搾った油が灯り油や食用として利用された。菜種油の登場で栽培されなくなったが、各地で野生化したものも多い。花期は9~10月で花は目立たない。


レモンエゴマはシソ科シソ属の1年草で山地の林道脇などやや湿ったところに生える。花期は8~10月で花や葉にはレモンのような香りがする。高尾山で発見された花。

◎ イヌショウマ(犬升麻)、サラシナショウマ(晒菜升麻)

イヌショウマは山地や丘陵の林下に8~9月頃白い花穂を付けるキンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草。サラシナショウマに似ているが、役に立たないという意味で名に犬が付く。イヌショウマには花柄がない。

 

サラシナショウマはキンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草で、イヌショウマより少し遅れて9月下旬~11月頃同じような場所に花柄のある白い花を付ける。水に晒して食用にしたことから名付けられた。雄蕊だけの雄花を付ける株と雌雄の蕊を持つ両性花を付ける株がある。

◎ クサボタン(草牡丹)

クサボタンは山地の草地や林縁に生え、花期は9~10月。淡紫色の花弁のように見えるのは萼片で反り返るのが特徴。キンポウゲ科センニンソウ属の半低木で白い髭のようなものが何本もついた種子ができる。

◎ コウヤボウキ(高野箒)、ナガバノコウヤボウキ(長葉の高野箒)、カシワバハグマ(柏葉白熊)

コウヤボウキは9月下旬~11月頃乾いた林縁等で花を付けるキク科コウヤボウキ属の小低木。高野山では竹箒の代わりにこの木の枝を束ねて箒にしたという。縮れた花弁の花が面白い。卵型の葉が互生している1年目の枝に花が付き、葉や茎に毛が密生している。

 

ナガバノコウヤボウキはコウヤボウキより少し早く8月中旬~10月頃花を付ける。コウヤボウキと酷似しており見分け難いが、葉が花の付くところに束生している(輪生しているように集まった2年目の枝先に花が付く)。 

 

カシワバハグマはキク科コウヤボウキ属の多年草で9~10月頃山地の林下や林縁等で花を付ける。ハグマは仏具の払子に使うヤクの毛のことで花がそれに似ているため名付けられたとのこと。冬、この根元にも氷の芸術シモバシラができる。 

◎ キッコウハグマ(亀甲白熊)、オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)

キッコウハグマはキク科モミジハグマ属の多年草で、山地のやや乾いた木陰に9~10月頃咲く。一つの蕊(花)は5つの花片からなり、それが3個集まり一つの頭花をつくっているのが面白い。

 

オクモミジハグマはキク科モミジハグマ属の多年草で、山地の山陰・木陰に生える。花期は8~10月で葉がモミジに似ているのでこの名が付いた。 

◎ ツリガネニンジン(釣鐘人参)、フクシマシャジン(福島沙参)、ソバナ(岨菜)

キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草は見分けが難しい。間違っている際は教えてください。ソバナやフクシマシャジンは夏の花に入れたほうがいいかもしれない。

 

ツリガネニンジンは陽当りの良い土手や草原で8月下旬から9月頃咲く。釣鐘型の花で根が朝鮮人参に似ているため名付けられた。萼裂片が針形で花柱は花の外に突き出る。

 

フクシマシャジンは山地のやや乾いたところで8~9月頃ツリガネニンジンとそっくりの花を咲かせる。違いは萼裂片が披針形。

  

ソバナは萼裂片がやや太めの披針形で、花は8~9月に林縁等で咲く。夏の花かもしれないが、比較等便宜上秋の花としました。

 

最後の花は花の形が丸い釣鐘型なのですが何でしょうか?

◎ ツルリンドウ(蔓竜胆)、リンドウ(竜胆)

ツルリンドウはリンドウ科ツルリンドウ属のつる性多年草。山地の林縁等にあまり目立たない淡紫色の花を8~10月頃咲かせる。高尾山では花の色は白っぽいものが多い。しかし、赤い果実はよく目立つ。10月頃には花と果実の両方を付けるものもある。

 

リンドウはリンドウ科リンドウ属の多年草。代表的な秋の花で10~11月頃陽当りの良い尾根近くに紫色の花を付ける。陽当りがよく暖かくならないと蕾は開かない。この時期花が少ないためか虻などがよく吸蜜にくる。

◎ ツルニンジン(蔓人参・ジイソブ)、参考:バアソブ(夏の花にあります)

ツルニンジンは9~10月頃林縁に咲くキキョウ科ツルニンジン属でつる性の多年草。その根が朝鮮人参に似ているため名付けられた。夏の花バアソブ(ソブはそばかすの意)によく似ているが花は少し大きい。バアソブに対しジイソブとも呼ばれる。添付のバアソブと比べると花が大きく、花の底の模様も異なる。

◎ ゲンノショウコ(現の証拠)、ミツバフウロ(三葉風露)、タカオフウロ(高尾風露)

フウロソウ科フウロソウ属の多年草。

 

ゲンノショウコは下痢止めとして使用され飲めばすぐ効くため名付けられた。8月下旬~10月頃山地の道端などに花を咲かせるが、種子を飛ばした後の果実の形が神輿に似ているため神輿草とも呼ばれる。花の色は白から赤色まである。

 

ミツバフウロはゲンノショウコに非常によく似るが、高尾では沢沿いにあり葉が深く三裂し、茎や萼に腺毛がない。

 

タカオフウは同じくゲンノショウコに非常によく似るが、葉は深く三裂し、茎や萼に腺毛がある。 

◎ ヤマホトトギス(山杜鵑)、タイワンホトトギス(杜鵑)、参考:上高地産タマガワホトトギス

ユリ科ホトトギス属の多年草。

 

ヤマホトトギスは山地の林下に8月中旬~10月頃に咲くが、花弁が反り返るのが特徴。この仲間の花には鳥のホトトギスに似た斑紋がある。よく似たヤマジノホトトギスは高尾では見られない。

 

タイワンホトトギスは山地の林縁や草地に生え9~11月頃咲く。枝分かれした茎の先端に沢山の花を付け、丈夫なので庭や花壇によく植えられる。よく似た日本固有のホトトギスは花の数が1~3個と少ないのが特徴。ホトトギスとタイワンホトトギスとの交雑種もある。 

◎ ナンバンギセル(南蛮煙管)

ナンバンギセルはススキ、ミョウガ、ササ等の根に寄生するハマウツボ科ナンバンギセル属の寄生植物で、9月頃淡紅色の花を付ける。その花の形が西洋のパイプ(煙管)に似ているため名付けられた。なお、種子は黄色い粉状。

◎ ギンリョウソウモドキ(別名:アキノギンリョウソウ)

ギンリョウソウモドキはツツジ目シャクジョウソウ科シャクジョウソウ属の腐生植物で多年草。別名アキノギンリョウソウといわれる通り花期は9~10月。果実は蒴果で上向きに付く。よく似たギンリョウソウは夏の花で、果実は液果で下向きについて熟す。

◎ マヤラン(麻耶蘭

マヤランはラン科シュンラン属の腐生植物で常緑広葉樹林や二次林に生える。神戸の麻耶山で発見されたためその名を付けられた。花期は7~10月で茎の頂に数個の花をつける。茎には花井が葉緑素を持つ。

 

◎ コシオガマ(小塩竃)、オオヒナノウスツボ(大雛の臼壺)

コシオガマは丘陵や山地の陽当りの良い林縁などに生え、9~10月頃咲き他の植物の根に寄生するコマノハグサ科コシオガマ属で半寄生の1年草。シオガマギクに似て小さいため名付けられた。

 

オオヒナノウスツボはゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の多年草で、山地の日当たりの良い林や林縁等に生える。花期は8~9月で暗紫色の小さな壺型の花を付ける。花から覗いている雄蕊が雛の形に似ていることから名付けられた。

◎ 沢沿いや水辺の花:キバナアキギリ(黄花秋桐)、ジャコウソウ(麝香草)、セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁子)、ノブキ(野蕗)

キバナアキギリは山地の沢沿いの林下に9~10月頃花を付けるシソ科アキギリ属の多年草で、群生することも多い。花の形が桐の花に似ているため名付けられた。

 

ジャコウソウは8~9月頃沢沿いの林下で下向きに花を咲かせるシソ科ジャコウソウ属の多年草。麝香の香りがするため名付けられた。

 

セキヤノアキチョウジは9~10月頃沢沿いの道端などに紫色の花を付けるシソ科ヤマハッカ属の多年草。関屋は関所の番小屋のことでこの花は箱根に多いとのこと。

 

ノブキはキク科ノブキ属の多年草で沢沿いの林縁等で8~10月に多く咲き、葉が蕗の葉に似るため名付けられた。果実は所謂ひっつき虫の一つでご覧のとおりの根棒状の実が粘りつく。

◎ モミジガサ(紅葉傘)、ウスゲタマブキ(薄毛珠蕗)

モミジガサは山地の林下に9~10月頃茎の先に筒状の小さな花の集まりを付けるキク科コウモリソウ属の多年草。葉は紅葉に似ているが紅葉せず、その芽が出るときヤブレガサのように傘状になる。

 

ウスゲタマブキは山地の林縁等に生え8~10月頃花を付けるキク科コウモリソウ属の多年草。ミヤマコウモリソウによく似るが葉で見分けがつき、こちらにはムカゴができる。 

◎ ヒガンバナ(彼岸花)

ヒガンバナは中国原産でヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、9~10月頃田の畦や土手などに固まって咲くことが多い。秋の彼岸の頃咲くため名付けられたが、曼珠沙華ともいわれる。葉は花後に出てくるが春には消えてしまうのがキツネノカミソリとは逆。キアゲハやクロアゲハなどの揚羽蝶がよく吸蜜している。

◎ センブリ(千振)

センブリはリンドウ科センブリ属の2年草で、尾根筋の乾燥した斜面などに10~11月頃咲く。胃薬・薬草として知られ千回振りだしても苦いことから名付けられた。花には青い縦筋が入り清楚な感じのする花です。

◎ アキノキリンソウ(秋の麒麟草)、ヤクシソウ(薬師草)

アキノキリンソウは陽当りの良い林縁等に9~11月頃咲くキク科アキノキリンソウ属の多年草。黄色の花をベンケイソウ科のキリンソウに例えた名。黄色の花が密生して付くので泡立ち草との別名がある。

 

ヤクシソウは山地の陽当りの良いところに9~11月頃咲くキク科オニタビラコ属の2年草。よく枝分かれして黄色の舌状花を沢山つける。

◎ セイタカアワダチソウ(背高泡立草)、オオブタクサ(大豚草)

アキノキリンソウは河原や空き地などで10~11月頃群生して黄色い花を一面に咲かせる北アメリカ原産の帰化植物でキク科アキノキリンソウ属の多年草。雑草としてまた花粉症の一原因としても嫌われるが、蝶や蛾にとってはこの時期貴重な蜜源となる。

 

オオブタクサは北アメリカ原産の帰化植物でキク科ブタクサゾクノ雌雄同株の1年草。ブタクサなどと同じく花粉症の原因になる。良く分枝して高さ3mぐらいにもなる。花穂は雄花で花穂の下部の葉腋に雌花が付き、花期は8~10月。

◎ ヤマトリカブト(山鳥兜)、アズマレイジンソウ(東伶人草)

ヤマトリカブトはキンポウゲ科トリカブト属の多年草で、沢沿いの林下などで9~10月頃紫色の綺麗な花を咲かせる。花の形が舞楽の楽人が被る冠(鳥兜)に似ているため名付けられた。ご存知の通り根には猛毒があるとのこと。なお、この仲間は種類が多く見分けが難しい。

 

アズマレイジンソウはトリカブトの仲間(キンポウゲ科トリカブト属)で山地の林縁等に8~10月頃咲く多年草。伶人とは雅楽の奏者のことで烏帽子のような花の形が伶人の被る帽子に似ているため名付けられた。烏帽子のようなのは萼で花弁は萼に包まれている。この仲間にはレイジンソウ、フジレイジンソウ等があり見分けにくいが、本種はアズマレイジンソウだと思います。

◎ キチジョウソウ(吉祥草)

キチジョウソウはユリ科キチジョウソウ属の暖地の林の中などに生える常緑の多年草。この花が咲くと吉事があるというが、実際は毎年花が咲く。花が葉に隠れて見つけにくいため珍しい花と思われたのかも。果実は冬に赤く熟すが、私が見つけたここの花は結実しないので参考に立川市で撮影した果実を添付しました。

◎ メナモミ(雌菜揉)、コメナモミ(子雌菜揉)

どちらもキク科メナモミ属の1年草で、山地の道端や川沿いで9~10月頃花を付ける。果実は所謂ひっつき虫です。違いはメナモミの葉が大きく縁のギザギザが細かく茎に毛が多いが、コメナモミの葉のギザギザが大きく茎には毛が少なく細いこと。

◎ フユノハナワラビ(冬の花蕨)、オオハナワラビ(大花蕨)

フユノハナワラビは冬緑性シダ植物でハナヤスリ科ハナワラビ属。秋に葉を出し枯れないで冬を越し春に枯れるので名付けられた。花期は10~11月で花のように見えるのは胞子葉と呼ばれる胞子を包んだ穂。アカハナワラビやオオハナワラビ等似たものもあるがフユノハナワラビの葉先は尖らず丸い。

 

オオハナワラビは葉(鋸葉)の先が尖る。

◎ ハヤトウリ(隼人瓜)

ハヤトウリは中央アメリカ原産でつる性雌雄異株の多年草で花期は10~11月。果実や新芽を食用とするが、果実は洋ナシ形で種子は1個。最初に鹿児島県に渡ってきたので隼人の名が付いた。この花は畑地にあり植栽さられたものか。

◎ ネナシカズラ(根無蔓)

ネナシカズラはヒルガオ科ネナシカズラ属の1年生寄生植物で日当たりのいい山野に生え、花期は8~10月。黄褐色のツルを伸ばして寄主に絡みつき寄生根を出し養分を吸収する。葉は退化して長さ2mm以下の鱗隣片状になるというが見てもどれかよくわかりません。小さな白い花を沢山つけるが、花からは芳香が出ていました。

◎ ヤブマオ(藪苧麻)

ヤブマオはイラクサ科カラムシ属で山野の道端などに生える多年草。花期は8~10月で花は茎の上部に雌花の穂を下部に雄花の穂を付ける。

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