<八王子市の夏の花>(その1)

高尾山とその周辺の八王子市で私が撮影した6~8月に咲く花を集めました。

 

最初に八王子ではなく奥多摩で咲いた花ですが、60年に1度位しか咲かず、咲くと枯れてしまうという珍しい花:ササ(笹)を掲載し、ご紹介しておきます。

撮影場所は奥多摩の石尾根で開花時期は2007年6月、笹枯れは2013年撮影で、この時点で6年たってもまだ回復していませんでした。

◎ 寄生植物・腐生植物:ヤセウツボ(痩靫)、キヨスミウツボ(清澄靫)、ギンリョウソウ(銀竜草)、シャクジョウソウ(錫杖草)、ヤマウツボ(山靫)、オニノヤガラ(鬼の矢柄)、参考:ギンリョウソウモドキ(別名:アキノギンリョウソウ(秋の花))

ヤセウツボは初夏の5~6月に咲くヨーロッパ原産でハマウツボ科・属の寄生植物。シロツメクサに寄生することが多く高さ40cmぐらいになることもあり、緑色の草の中でよく目立つ。春の花だがここに入れた。

 

キヨスミウツボは山地の木陰などに生え、ハマウツボ科キヨスミウツボ属。アジサイなどの木の根に寄生する多年草。ご覧のとおり群生することが多く茎の先に多くの白っぽい筒状の花を付ける。6~7月に咲く。

 

ギンリョウソウはイチヤクソウ科(シャクジョウソウ科)ギンリョウソウ属。6~7月に山地の腐葉土の多い薄暗いところに咲き、菌類と共生する腐生植物。その見かけからユーレイタケ(幽霊茸)ともいわれる。果実は液果で下を向いたまま熟します。

 

シャクジョウソウはイチヤクソウ科(シャクジョウソウ科)シャクジョウソウ属。6~8月に山地の薄暗いところに咲く腐生植物。この写真は我が家の近くの丘陵の雑木林で撮影したもの。名前はその姿を修験者が持つ錫杖に見立てたもの。

 

ヤマウツボはゴマノハグサ科ヤマウツボ属。落葉広葉樹林でブナなどに寄生する。花期は4月中旬~5月頃で暗い林下に群生することが多い。春の花ですが比較のため夏の花に入れました。

 

オニノヤガラはラン科オニノヤガラ属の腐生植物で葉緑素を持たず光合成を行わなず山地の樹林下、湿原などに生える。真直ぐな茎を鬼が使う矢柄に例えたもので、花期は6~7月。

 

参考:ギンリョウソウモドキ(別名アキノギンリョウソウ)は秋の花ですがギンリョウソウとそっくりなので参考にここにも掲載しました。花期は9~10月と秋に咲くのと、果実がこちらは蒴果で上向きに付くという違いがあり、ギンリョウソウではなくシャクジョウソウの仲間になります。

◎ アヤメ(菖蒲)

アヤメはアヤメ科・属で山野の草地に生える多年草。花期は5~6月で垂れ下がる3枚の花弁の基部には白色と黄色の網目模様がある。この最初の2枚の写真は雑木林の林縁の草地で撮影したもので植栽されたものでしょうか?。自生のものは景信山で撮影したものです。

◎ ウマノスズクサ(馬の鈴草)

ウマノスズクサはウマノスズクサ科・属のつる性多年草で川の土手、林縁等に生え花期は6~9月。花は筒状の変わった形をしている。ジャコウアゲハの幼虫の食草。

◎ ナワシロイチゴ(苗代苺)、エビガライチゴ(海老殻苺)

ナワシロイチゴは稲の苗代をつくる頃その実が食べられることから名付けられた。バラ科キイチゴ属のつる性の落葉低木で立ち上がらず傾斜地に垂れ下がることが多い。花期は5~6月頃で萼は開くが花弁はあまり開かない。6~7月頃熟し果実は食べられる。

 

エビガライチゴはバラ科キイチゴ属のつる性落葉低木で蕾が海老の甲殻のように赤い色で無数の刺状の毛がある。明るい山地に生え花期は6~7月で花弁はナワシロイチゴ同様に平開しない。葉の裏面が白いため別名ウラジロイチゴともいう。

 

◎ ヤブジラミ(藪虱)

ヤブジラミはセリ科ヤブジラミ属の草地や道端に生える越年草で花期は5~7月。生育地は広く平地から山地にまで生える。果実に刺状の毛があり人の衣服に付くため名付けられた。

◎ オオバコ(大葉子)、ヘラオオバコ(箆大葉子)

オオバコはオオバコ科・属の多年草で全国の道や草原などの人に良く踏まれるところに生える。花期は4~9月で下から咲き上がる。2本の花茎をかけて二人で引っ張り合って切れたほうが負けとする遊びがある。


ヘラオオバコはオオバコ科・属でヨーロッパ原産の1年草。日本には江戸時代に入り道端や荒地で6~8に咲く。葉がヘラ形のオオバコの意。

◎ キリンソウ(黄輪草)

キリンソウはベンケイソウ科キリンソウ属の多年草。5~7月に黄色の花が多数集まって咲くことから黄輪草と名付けられたというが麒麟草ともいう。普通海岸の岩場、崖などに咲くというが撮影地は八王子市の丘陵地。こんなところにどうしてあるのか?

◎ ヤブレガサ(破れ傘)、ヒヨドリバナ(鵯花)

ヤブレガサはキク科ヤブレガサ属の多年草。ヤブレガサの名前はその若葉の頃破れた傘をすぼめたように見えることから名付けられた。花期は6~7月に林下で目立たない白い花を付けるが結構虫などを引き付ける。

 

ヒヨドリバナはキク科ヒヨドリバナ属の多年草で花期は8~10月。頭花は5個ぐらいの白い両性の筒状花を付け、蝶や蛾をよく引き付ける。ヨツバヒヨドリとの違いはこちらが葉が2枚の対生。

◎ オカトラノオ(岡虎の尾)、ギンレイカ(銀鈴花) 

オカトラノオはサクラソウ科オカトラノオ属の多年草。岡(丘)や山地の日当たりの良いところに6~7月頃白い房状の花を付ける。岡に生え花の尾を虎の尾に例えて名付けられた。よく群生する。

 

ギンレイカはサクラソウ科オカトラノオ属の多年草で別名ミヤマタゴボウ(深山田牛蒡)。山地の湿気の多いところに生え房状に白い小さな花を疎らにつけ、上の方は蕾で中間派花下の方は果実となっている。花期は6~7月。 

◎ チダケサシ(乳茸刺)

チダケサシはユキノシタ科チダケサシ属の多年草。食用キノコのチチダケをこの茎に刺して持ち帰ったため名付けられた。花期は6~8月で根茎は赤升麻と呼ばれ薬草に用いられる。

◎ ハエドクソウ(蝿毒草)

ハエドクソウはハエドクソウ科・属の林下などに生える多年草で花期は6~8月。根を煮詰めた褐色の粘着液でハエ取り紙を作ったため名付けられた。果実はイノコズチに似ていて所謂くっつき(ひっつき)虫の一つ。

◎ ガガイモ(蘿摩・蘿芋・鏡芋)、コバノカモメヅル(小葉の鴎蔓)、オオカモメヅル(大鴎蔓)、スズサイコ(鈴柴胡)

ガガイモはガガイモ科・属のつる性多年草で草原に生え花期は8月。変な名前の花の一つで茎は切ると白い乳液が出て、花はヒトデのような形をしている。葉や茎は薬用に利用される。白っぽい花もありました。

 

コバノカモメヅルはガガイモ科カモメヅル属の山野に生えるつる性多年草。花期は7~9月で径1cm足らずの小さな暗紫色の花を付ける。

 

オオカモメヅルはガガイモ科オオカモメヅル属の山地の林縁等に生えるつる性多年草。花期は7~9月で径5mm位の小さな暗紫色の花を付ける。名前の「オオ」は葉がコバノカモメヅルに比べ大きいためか。

 

スズサイコはガガイモ科カモメヅル属の日当たりの良い草地に生える多年草。花期は7~8月で稲のような形をしており、花は早朝開き日が当たると閉じる。花を見るには曇りの日が良い。

◎ テリハノイバラ(照葉野薔薇)、ヤマテリハノイバラ(山照葉野薔薇、別名:アズマイバラ、オオフジイバラ)

テリハノイバラはバラ科バラ属のつる性落葉低木で花期は6~7月。ヤマテリハノイバラと酷似するが、本種は日当たりの良い山野などに生え地を這って成長する。葉はヤマテリハノイバラの葉と比べやや丸い。また、葉には光沢があり毛がない点でノイバラと区別できる。両者とも果実は秋に赤く熟します。

 

ヤマテリハノイバラはバラ科バラ属の落葉低木。春の花に入れたノイバラに似ているが、本種は名前の通り山に生え葉に光沢があり毛がないこと等で区別できる。花期は5月下旬から7月。テリハノイバラと酷似するが本種は直立または斜立し2~3mになり、葉はテリハノイバラの葉と比べ先が尖る。

◎ ヒメザゼンソウ(姫座禅草)

ヒメザゼンソウは絶滅が危惧されているという貴重な花。サトイモ科ザゼンソウ属の多年草で3月頃から葉を出すが葉が枯れた6月頃に2~3cmの小さなザゼンソウそっくりの花を出す。葉は八王子市での撮影ですが、立ち入ることができない場所ですので、花の存在を確認できていません。花と果実は狭山丘陵で撮影したものです。

◎ コムラサキ(小紫)、ムラサキシキブ(紫式部)、ヤブムラサキ(藪紫) 

3種ともクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木。

 

コムラサキは自然では稀で庭木等としてよく植えられ、花は6~7月頃咲きますます。葉はムラサキシキブの半分ぐらいの大きさで葉の鋸歯が葉の前半分ぐらいしかありません。

 

ムラサキシキブは身近な里山や山地によく見られ、6~8月に花を付け、果実は秋に鮮やかな紫色に熟します。葉の鋸歯は葉の付け根近くまであり葉先が長く伸びるのでコムラサキと見分けられます。

 

ヤブムラサキは東北地方南部以南に生育しますが、こちらは葉の両面、枝などにふわふわした星状毛が多いので区別できます。

◎ 樹木に咲く夏の花(その1):イボタノキ(疣取木・水蝋の木)、ウリノキ(瓜の木)、カキ(柿)、ミカン(蜜柑)、クリ(栗)、ネムノキ(合歓木)、ヤマボウシ(山法師、山帽子)、リョウブ(令法)、エンジュ(槐)

イボタノキは5~6月頃に枝先に小さな白い花が集まって咲くモクセイ科イボタノキ属の落葉低木。山野に普通にみられる。

 

ウリノキはウリノキ科・属の落葉低木で5~6月ごろに咲く。蕾は白い棒状で垂れ下がっているが、咲くと6枚の花弁がクルリと巻きあがりその中から黄色の房状の長い雄蕊が出てくるのが面白い。山中の林下や林縁に咲く。

 

カキはカキノキ科・属の落葉高木。実はよく目立つが花を知っている人は少ないでしょう。雄花と雌花があり5~6月頃咲くが、雄花は時期が来ると落ちてしまう。写真は雌花。

 

ミカンはミカン科・属の常緑低木。花は童謡にも歌われている白い可愛い花で5~6月頃咲きます。

 

クリはブナ科クリ属の落葉高木で6~7月頃咲き、雌雄同株で雄花は房状で目立ちますが雄花の根元のところに丸い雌花がひっそりと咲きます。また花には独特のにおいがします。

 

ネムノキはマメ科ネムノキ属の落葉高木で6~7月頃淡紅色の綺麗な花を付け、その葉は夕方になるとゆっくり閉じてしまう。ネムノキの名前の所以です。  

 

ヤマボウシはミズキ科・属の落葉高木で5~6月頃白い花を樹上に上を向いて咲かせますが、花のように見える白いのは実は総苞片といって葉が変形したもの。花はその真ん中にある丸い塊で果実は赤く熟し甘い。

 

リョウブはリョウブ科・属の落葉高木。7~8月頃の暑い盛りに白い房状の花を咲かせ蝶や虻などをよく集めている。

 

エンジュはマメ科エンジュ属で中国原産の落葉高木。花期は7月で古くから街路樹や庭木として植栽され、蜂などの重要な蜜原となっている。名前は古名の「えにす」が転化したもの。

◎ 樹木に咲く夏の花(その2):イヌツゲ(犬柘植・黄楊)、シモツケ(下野)、テイカカズラ(定家葛)、サルナシ(猿梨)、マタタビ(木天蓼)、ボダイジュ(菩提樹)、ナンテン(南天)、アオツヅラフジ(青葛藤)

イヌツゲは雑木林や山地に生えるモチノキ科・属の常緑低木で花期は6~7月。よく似たツゲ(本ツゲ)は葉が全縁でその先が窪むので見分けられる。共に生け垣などによく植えられる。

 

シモツケは日当たりの良い山地などに生えるバラ科シモツケ属の落葉低木。花期は6~8月で花の色は濃紅色から白色まで変化が多い。草本のシモツケソウに似る。

 

テイカカズラはキョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑つる性の木。花期は6~7月でキョウチクトウに似た花を付ける。花は最初白色だがやがて淡黄色になる。

 

サルナシはマタタビ科・属の落葉つる性木本で、葉はマタタビに似るが白くならない。山地の林内や林縁に生え花期は5~7月。雌雄異株で雄花、雌花、両性花があり、果実は10~11月に緑黄色に熟す。

 

マタタビはマタタビ科・属の落葉つる性の木で、梅雨の頃白い葉が目立つ。花期は6~7月で梅に似た白い花は葉に隠れて目立たない。花が終わると白い葉も色が薄くなる。この果実はご存知猫の好物。

 

ボダイジュはアオイ科シナノキ属で中国原産の落葉高木。花期は6~7月で淡黄色の花を付け寺院などによく植えられる。この写真は薬王院本殿前のもの。

 

ナンテンは山野に自生もするが、古くから庭や生け垣に植えられているメギ科ナンテン属の常緑低木で花期は5~6月。果実は赤く熟す。

 

アオツヅラフジはツヅラフジ科アオツヅラフジ属の落葉つる性木本で雌雄別株。花期は7~8月で花は3枚の萼の中に6枚の花弁がありその先が2裂する。花より秋に青く熟す果実が目立ち、1花から6個の果実が出来る。

◎ オオルリソウ(大瑠璃草)

オオルリソウは山地の草地に生えるムラサキ科オオルリソウ属の2年草で花期は7~8月。花の形はワスレナグサに似ている。オニルリソウとよく似るが、葉がオニルリソウより厚く短毛が多いらしい。どちらか不明であるがオオルリソウとしました。同じ科には有名なムラサキやキュウリグサがある。

◎ クララ(眩草)

日当たりの良い草地などに生えるマメ科クララ属の多年草で花期は6~7月。根を噛むとクラクラするぐらい苦いため名付けられた。

◎ アカショウマ(赤升麻)

アカショウマは林下や林縁等で6~7月に花を付けるユキノシタ科のチダケサシ属の多年草で白い花穂が目立つ。その名は根茎が赤く、花がサラシナショウマに似ているため。

◎ イチヤクソウ(一薬草)、ウメガサソウ(梅笠草)、参考:上高地産コバノイチヤクソウ

イチヤクソウはイチヤクソウ科イチヤクソウ属の常緑の多年草でウメガサソウより1週間ぐらい遅く6~7月頃樹林の下で咲きます。下向きに咲く花の中から少し曲がり気味に突き出す長い雌蕊が面白い。乾燥したものを脚気などの薬草として使う。

 

ウメガサソウはイチヤクソウ科ウメガサソウ属の小低木で高さ10~15cmと小さく林の中等に生える。花期は6月でイチヤクソウより1週間ぐらい早く咲く。花が下向きに咲くので笠に見立てたものです。

 

◎ クモキリソウ(雲切草)、ムヨウラン(無葉蘭)、ツチアケビ(土木通)、キバナノショウキラン(黄花の鍾馗蘭)、アオスズラン(青鈴蘭、別名エゾスズラン)、ミヤマウズラ(深山鶉)

クモキリソウはラン科クモキリソウ属の多年草で、山地の林縁等に咲く。花も緑色でクモの形に似ているといわれるがどうでしょうか?花期は6月上旬~7月上旬。

 

ムヨウランはラン科ムヨウラン属の菌と共生する腐生植物。名前の通り葉がなく花期は6月上旬~7月上旬。梅雨時のカシ林等に生える。

 

ツチアケビはラン科ツチアケビ属でナラタケ菌と共生する腐生植物。花期は6~7月で秋にできる赤い果実がアケビに似ていることから名付けられた。

 

キバナノショウキランはラン科ショウキラン属の腐生植物。花期は6~7月で花を五月人形の鍾馗様の顔に見立てて名付けられた。

 

アオスズラン別名エゾスズランはラン科カキラン属の多年草で、花期は7~8月。名前は緑色の花を付けるため。下部の葉は大きいが花は付かず、上の方の小さい葉の基部に一個づつ花を付ける。

 

ミヤマウズラはラン科シュスラン属の多年草でやや湿った林床に生える。花期は8~9月で花序に鳥が翅を広げたような形の小さな花が付く。名前はその濃緑色の葉に付く模様がウズラの羽根に似ているところから名付けられた。

◎ ムラサキニガナ(紫苦菜)

ムラサキニガナはニガナの名が付いているがニガナとは別の花で、キク科アキノノゲシ属の多年草。花期は6~8月で細長く写真に撮りづらい。

◎ オトギリソウ(弟切草)、トモエソウ(巴草)

オトギリソウは林縁等に7~8月に咲くオトギリソウ科・属の多年草。解熱、解毒などの薬草として使われたが、昔この薬の秘伝を巡り兄が弟を斬ったのいう伝説により名付けられた。

 

トモエソウはオトギリソウ科・属の多年草で山野の草原に生え、花期は7~8月。花弁が卍形をして捻じれているので巴という名が付いた。ここ場所の花数が少なく一日で花がしおれるので撮影が結構難しい。参考に沢山咲いていた尾瀬産の写真を付けました。

◎ ボタンクサギ(牡丹臭木)

中国南部原産でクマツヅラ科クサギ属の落葉低木で、暖かい地方で観賞用に植栽されたものが八王子でも野生化している。花期は6~8月で茎や葉を折ると独特の臭いがする。

◎ ヤブミョウガ(薮茗荷)

ヤブミョウガはツユクサ科ヤブミョウガ属の多年草。林縁の日影などで7~9月に生える。葉がミョウガに似ているから名付けられたが、ミョウガの花が根元に付くのに対し葉の上に茎を伸ばして白い花を付ける。果実は白~茶~藍色と変化し秋に熟す。

◎ ミゾホオズキ(溝酸漿)

ミゾホオズキは山地の沢のほとりなどに6~7月に花を付けるゴマノハグサ科ミゾホウズキ属の多年草。果実の形がホオズキに似ているため名付けられた。

◎ ダイコンソウ(大根草)

ダイコンソウはバラ科ダイコンソウ属の多年草で林縁等でよく見かける。花期は6~8月。花はキツネノボタンによく似るが種子はカギが付いていて所謂ひっつき虫で、キツネノボタンのそれとはまったく異なる。

◎ ノカンゾウ(野萱草)、ヤブカンゾウ(藪萱草)、ユウスゲ(夕菅)、ニッコウキスゲ(日光黄菅)かもしれない

ノカンゾウ、ヤブカンゾウはいずれもユリ科ワスレナグサ属の多年草で、野原や道端などに7~8、9月頃に咲く。ノカンゾウは一重、ヤブカンゾウは八重咲の花で朝開いて夕方には萎む。

 

ユウスゲもユリ科ワスレナグサ属の多年草で、山野に生え、花は夕方に咲き翌朝の午前中に閉じるところから名付けられた。別名キスゲ(黄菅)という。この写真は10時半ごろ撮影なので萎みかけです。

 

最後の薄黄色の花は、7~8、9月に高原や産地で咲くニッコウキスゲに似ている。この花は奥高尾で5月31日の11時半ごろに撮影したが、花期も早いし標高も500mぐらいと低いしなんとも言えないが誰かが植えたのかもしれません。

◎ ヘクソカズラ(屁糞葛)

ヘクソカズラは林縁や道端などで7~9月に可愛い花を付けるアカネ科ヘクソカズラ属のつる性の多年草。実や葉をつぶすと嫌な臭いがするので名付けられたが、可愛そうな名前だ。秋には黄色い果実を付ける。

◎ ウバユリ(姥百合)、ヤマユリ(山百合)、コオニユリ(小鬼百合)、オニユリ(鬼百合)

ウバユリはユリ科ウバユリ属の多年草でやや湿った林内に7~8月頃横向きに咲く地味な花。花期に葉(歯)がないため、このような気の毒な名前が付いた。

 

ヤマユリはユリ科・属の多年草で八王子市の花、神奈川県の花でもあリ日本特産のユリである。我家の近くの丘陵では保護活動もありずいぶん多くみられるが、高尾山方面では猪の食害のためかあまり見られなくなっている。7~8月頃咲く花の近くでは百合独特の香りが漂います。

 

コオニユリはユリ科・属の多年草。山地で日当たりの良い草地に8~9月頃咲く。オニユリより小ぶりでむかご(零余子、珠芽)が付かない。

 

オニユリはユリ科・属の多年草で花期は7~8月。日本で唯一のむかご(零余子、珠芽)を付ける百合。朝鮮南部が原産地らしく、古来鱗茎を食用にするため栽培されていたものが野生化した。大きいからオニ。

この写真のオニユリは畑地の林縁にあったもので多分植栽されたもの。

◎ シュロソウ(棕櫚草)

丘陵から山地の草地や林下に7~9月頃咲くユリ科シュロソウ属の多年草。高さ1mぐらいになり、茎の基部・根元にシュロそっくりの毛があるため名付けられた。その若葉の緑色は春先の雑木林でよく目立つ。秋には3本の稜がある楕円形の蒴果(仕切りで区切られた数室を持つ果実)を付ける。

◎ オミナエシ(女郎花)、オトコエシ(男郎花)、フジバカマ(藤袴)

オミナエシは秋の七草の一つだが、花期は8~9月。野生のものは少なくなっている。オミナエシ科・属の多年草。

 

オトコエシはオミナエシ科・属の多年草。オミナエシよりがっしりしていて太い茎を持ち白い花を付ける。花期は8~9月でヒヨドリバナなどと共に咲くがよく目立つ。


フジバカマは秋の七草の一つで、キク科フジバカマ属で8~9月頃土手などに生える多年草。中国原産で奈良時代に入ってきたといわれる。

◎ クズ(葛)

クズは山野に普通にみられるマメ科クズ属のつる性の多年草で、秋の七草の一つだが花期は7~9月。クズの名は奈良県の葛粉の山地、国栖に由来するといわれる。根は生薬の葛根で解熱剤等に使われる。極めて成長力が強い。

◎ キツネノカミソリ(狐の剃刀)、ナツズイセン(夏水仙)

キツネノカミソリはヒガンバナ科・属の多年草で8~9月頃林下に咲くが、彼岸花と同じく春先に葉が出るが花の時期には葉がなくなる。細い葉が剃刀に見立てられた。

 

ナツズイセンは8月頃ヒガンバナ科・属の他の花と同じく葉のない状態で咲くが、秋になると細いスイセンに似た葉が出てきて翌年5月頃に枯れてしまう。

◎ オオバギボウシ(大葉擬宝珠)、コバギボウシ(小葉擬宝珠)

オオバギボウシは7~8月頃山地で咲くユリ科ギボウシ属の多年草。葉が大きく山菜として知られる。蕾の形が橋の欄干の飾りである擬宝珠に似ているため名付けられた。

 

コバギボウシはユリ科ギボウシ属の多年草で7~8月頃丘陵や山地の湿気のある場所に生えるが、ギボウシの中では葉が小さい。花の内側には濃い紫色の筋がある。

◎ ジャノヒゲ(蛇の髭)、オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭)、ヒメヤブラン(姫藪蘭)、ヤブラン(藪蘭)

ジャノヒゲは山地の林縁等でオオバジャノヒゲより少し遅れて7~8月頃目立たない白い花を付けるが、冬場よく目につく青い種子はよく弾む。ユリ科ジャノヒゲ属の常緑多年草。子供の頃この種子の青い部分を取り除いて弾ませて遊んだものだ。

 

オオバジャノヒゲはユリ科ジャノヒゲ属の常緑多年草で薄暗い林下で白い花を6~7月頃付ける。ジャノヒゲ同様果実に見えるのは種子。葉はジャノヒゲより幅が広く厚い。 

 

ヒメヤブランは日当たりの良い草地などで7~9月頃に淡紫色の花を付けるユリ科のヤブラン属の常緑多年草だが、秋には黒い果実のような種子を付ける。

 

ヤブランはユリ科ヤブラン属の常緑多年草。8~10月頃林縁等で淡紫色で穂状の花を付け、ヒメヤブラン同様秋には黒い果実のような種子を付ける。

◎ サイハイラン(采配蘭)

サイハイランはユリ科サイハイラン属の多年草で6~7月頃、沢沿いの林下等で地味な沢山の花の束を付ける。しかし花はよく見るとなかなか綺麗な花です。花の塊の形が武将が使った采配に似ているため名付けられた。赤色のものもある。

◎ ネジバナ(捩花)

ネジバナはラン科ネジバナ属の多年草で日当たりの良い野原などでよく見られる可愛い花。モジズリともいう。花の捻じれ方はどちら巻きでしょうか?左右どちら巻きもあり、右の写真は左方の花が右巻き、右方の花が左巻きですね。4~10月に咲きますが夏の花に入れました。

◎ イワタバコ(岩煙草)、ユキノシタ(雪の下)

イワタバコはイワタバコ科・属の多年草で7~8月頃沢沿いの湿った岩場などに咲く。大きな葉がタバコの葉に似ている。

 

ユキノシタはユキノシタ科・属の多年草で雪の下でも強いことからの名前。自然では岩などに群生し5~6月に花を付ける。上3枚の花弁に紅色の斑点がある。鑑賞用、薬用として中国から渡来か。 

◎ ホタルブクロ(蛍袋)、ヤマホタルブクロ(山蛍袋)

共にキキョウ科ホタルブクロ属の多年草。

 

ホタルブクロは花の形を提灯(昔「火垂る」といった)に例えて名付けられた。またはこの花に蛍を入れて遊んだためともいわれる。6~7月頃咲く梅雨時の風物詩。花の色は白から淡紅色、濃紅色まで色々あり。

 

ホタルブクロは萼と萼との間の附属体(副萼片)が発達して反り返るが、変種のヤマホタルブクロは附属体が発達しないで萼片の間がふくらむだけ。また、ヤマホタルブクロは山地に多くその花の色は濃い色が多い。

◎ 野原の花:ウツボグサ(靫草)、タケニグサ(竹似草)、ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)、ワルナスビ(悪茄子)、ドクダミ(蕺草、毒痛み・十薬)、ツユクサ(露草)、トキワツユクサ(常盤露草)、ムラサキツユクサ(紫露草)、コマツナギ(駒繋ぎ)、スイバ(酸い葉)、ハンゲショウ(半夏生)

ウツボグサはシソ科ウツボグサ属の多年草で、花が矢を入れる靫に似ているため名付けられた。丘陵や山の草地などに6~8月頃咲き、花が終わる盛夏には枯れてしまう。

 

タケニグサはケシ科タケニグサ属の多年草で、日当たりの良い荒れ地のようなところでも2mぐらいの大きさになる。花期は7~8月で茎が中空のため竹に似ているため名付けられた。

 

ヨウシュヤマゴボウは北アメリカ原産でヤマゴボウ科・属の多年草。花期は6~9月で草地や荒れ地によく見られる。

 

ワルナスビは北アメリカ原産でナス科・属の多年草。花期は6~10月で地下茎で増えるため繁殖力が強く茎や葉に刺が多いため雑草として嫌われる。

 

ドクダミはドクダミ科・属の多年草で林縁等の日影で6~7月頃咲く。ご存知のように胃薬などの薬草として知られるが、独特の臭気がある。花弁のような白い4枚の総苞片のうち1枚が大きいのも面白い。八重や斑入りもある。

 

ツユクサはツユクサ科・属の1年草で、7~9月頃道端などの草地で朝早くから綺麗な青色の花を付けるが昼頃には萎んでしまう。風情のある私の好きな花の一つです。

 

トキワツユクサはツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年草で、南アメリカ原産の帰化植物。初夏に白い花弁の三角形の花をつける。ツユクサは花弁が2枚だが、この花は花弁が3枚です。

 

ムラサキツユクサはツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年草で、北米原産の帰化植物。花期は6~9月でこれも花弁が3枚ある。染色体や気孔の理科の実験で使われる。

 

コマツナギは陽当りよく乾燥したところを好む。茎が駒(馬)を繋げるぐらい強いというマメ科コマツナギ属の草、いや小低木です。7~9月頃蝶形花を沢山つけます。

 

スイバはタデ科ギシギシ属の多年草で、葉や茎に酸味があるので名付けられた。雌雄異株で花期は5~8月。田圃の畦などに生えギシギシ、イタドリ、スカンポとも呼ばれる。

 

ハンゲショウはドクダミ科ハンゲショウ属の多年草で、湿地に生え花期は6~8月。花期になると上部の葉の表面の大半が白くなり、花期が終わると元の緑色になる。

 

◎ マツヨイグサ(待宵草)、メマツヨイグサ(雌待宵草)、オオマツヨイグサ(大待宵草)

アカバナ科マツヨイグサ属の花(多年草ないし越年草)にはメマツヨイグサ、マツヨイグサ、オニマツヨイグサ、オオマツヨイグサ等多くの種類があるがその区別はなかなか難しい。

この仲間は、平地の空き地などに7~9月頃夕方から花を咲かせ翌朝には萎んでしまうので月見草とも呼ばれる。

 

マツヨイグサは南アメリカ原産で花期は5~7月。道端や空き地に生える。葉は線形で中央が白く、花は萎むと赤くなる。竹久夢二の「宵待草」とはこの花のこと。春の花に入れるべきだが比較上夏の花に入れた。

 

メマツヨイグサは南アメリカ原産で花は小さく直径3~4cmで葉の表面が波打たず中央の脈が赤味を帯びることが多い。最も多くみられるが花弁と花弁の間に隙間があるものをアレチマツヨイグサともいう。

 

オオマツヨイグサは南アメリカ原産の植物をもとに作られた園芸種らしい。花が大きく直径8cmぐらいで、葉は波打って凸凹する。

 

オニマツヨイグサは花が大きく直径8cmぐらいだが、葉は波打たず花弁と花弁の間に隙間がある。 

◎ コヒルガオ(小昼顔)、ヒルガオ(昼顔)

共にヒルガオ科ヒルガオ属でつる性の多年草。

 

コヒルガオはヒルガオより葉も花も小さく、花の色も薄い。また、花の咲く茎の上方にぎざぎざのヒレ状のもの(翼)がある。

 

ヒルガオの茎の上部は翼がなく丸くつるっとしている。 

◎ ガクアジサイ(萼紫陽花)、ヤマアジサイ(山紫陽花)、タマアジサイ(玉紫陽花)、コアジサイ(小紫陽花)

ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木。

 

ガクアジサイは園芸用アジサイの原種で花期は6~7月。花は青、赤、紫、白など変化が多い。葉は肉厚で光沢があり、ヤマアジサイやタマアジサイの葉は薄く光沢もない。

 

ヤマアジサイは谷沿いに生え別名サワアジサイ(沢紫陽花)といわれる。花期は6~7月。花の色は白、青、紫、薄紅色等多彩。

 

タマアジサイは梅雨が明けてから8~9月に沢沿いや湿気の多い林縁等に咲く紫陽花の仲間。蕾が丸くなっているので名付けられた。

 

コアジサイは山地や丘陵の林下に生え、花期は6月。花はすべて両性花で装飾花がないのが特徴。葉は鋭く尖り葉の縁に大きな鋸歯がある。 

◎ 丘・山地の花:アキノタムラソウ(秋の田村草)、サワギク(沢菊)、タカトウダイ(高燈台)、ヒヨドリバナ(鵯花)、マツカゼソウ(松風草)、ハグロソウ(葉黒草)

アキノタムラソウはシソ科アキギリ属の多年草。秋と名が付いているが、梅雨の頃から10月まで林縁等で咲く。小さい花だが拡大するとなかなか綺麗な花です。

 

サワギクはキク科サワギク属の多年草。沢沿いに6~7月頃咲く花は小さいが背丈は50~100cmになる。別名ボロギクは花後の冠毛が襤褸屑のよう見見えるため。

 

タカトウダイはトウダイグサ科・属の多年草。春の花トウダイグサに比べ背が高く80cmぐらいになる。花期は6~7月。ナツトウダイとは腺体の形で区別ができます。

 

ヒヨドリバナはキク科ヒヨドリバナ属の多年草。山地の草原や林縁等に8~10月頃咲く。花は白や淡紅色のものがあり蝶がよく吸蜜する。秋の七草の一つフジバカマ(藤袴)によく似る。

 

マツカゼソウはミカン科マツカゼソウ属の多年草。ミカン科唯一の草本で山地の沢沿い等に白い小さな花を8~10月頃咲かせる。

 

ハグロソウはキツネノマゴ科ハグロソウ属の多年草。小さな花だが林縁の薄暗いところで赤い色の花がよく目につく。8~10月頃咲くが葉が黒いので名付けられたという。  

◎ ナンテンハギ(南天萩)、ミヤマタニワタシ(深山谷渡)

共にマメ科ゾラマメ属の多年草。

 

ナンテンハギは6~10月頃山地の林縁等に咲く。葉の形がナンテンに花の形がハギに似ているため名付けられた。別名フタバハギともいう。

ミヤマタニワタシとは花がそっくりであるが、花柄が長いのと葉で区別できる。

 

ミヤマタニワタシは葉に鋸歯があり波打っているし、花柄が短いので見分けがつく。花期は6~9月で林縁等に咲く。 

◎ ヤマノイモ(山の芋)、オニドコロ(鬼野老)、シオデ(牛尾菜)

ヤマノイモはヤマノイモ科・属で雌雄異株のつる性多年草。山地に生え、花期は7~9月で雄花序は2~5本が直立し、雌花序は下垂し、ムカゴが付く。

 

オニドコロは山野に普通に生える雌雄異株でヤマノイモ科・属つる性の多年草で花期は7~8月。

雄花は葉の付け根に上向きに、雌花は垂れ下がって付く。

 

シオデは山野に生える雌雄異株でサルトリイバラ科サトリイバラ科属(またはユリ科シオデ属)つる性の多年草。花期は6~8月で果実は秋に黒く熟す。

◎ センニンソウ(仙人草)、 ボタンヅル(牡丹蔓)

センニンソウとボタンヅルは共にキンポウゲ科センニンソウ属のつる性半低木。8~9月頃日当たりの良い林縁や草地に白い十字形の萼を付けよく似た白い花を付けるが、その違いは葉の形で分かる。センニンソウは小葉が全縁だがボタンヅルは小葉に鋸歯がある。

◎ ミズヒキ(水引)、ギンミズヒキ(銀水引)、キンミズヒキ(金水引)

ミズヒキはタデ科ミズヒキ属の多年草で、8~10月頃林下や林縁で小さな花を開くが、その花は花被片(花弁)が四つに分かれ、上の三つが赤色、下の一つが白色です。従って、上から見ると赤色、下から見ると白色に見えるため紅白の水引に例えられたものです。

 

ギンミズヒキはタデ科ミズヒキ属の多年草で、ミズヒキの白花種だが園芸種ではなく自生種です。水引と同じ場所、時期に咲く。ミズヒキの花は紅白ですが、ギンミズヒキの花は白一色。

 

キンミズヒキはバラ科キンミズヒキ属の多年草で、金色の花を付ける姿がタデ科のミズヒキに似ているため、名付けられた。7~10月頃山地の道端などで咲く。

◎ レンゲショウマ(蓮華升麻)

キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草で花期は7~8月。最初の3枚の写真は薬王院で撮影、植栽されたものと思われます。花茎が長いため花と葉を一緒に撮影しにくい花です。花はご覧のとおり下向きに咲く可愛い花で、奥多摩の御岳山に多く咲くことで有名になりました。

後の3枚は陣馬山方面で撮影したもので野生のものです。暗い所だったのでストロボ撮影しかできなかったのが残念。 

◎ フシグロセンノウ(節黒仙翁)

フシグロセンノウはナデシコ科センノウ属の多年草。茎の節が黒っぽいのと花がセンノウに似ているため名付けられた。この写真は薬王院に植栽されたもの。高尾にも自生のものはあるらしいが、私は奥多摩では見かけたものの、高尾ではまだ出会っていない。花期は7~10月と長い。

◎ ウマノミツバ(馬の三葉)

ウマノミツバはセリ科ウマノミツバ属の多年草。三つ葉であるが食用にならないので馬の名が付いた。花期は7~9月で山地の林縁や林下に咲く。小さな白い花の集まりです。

◎ イヌトウバナ(犬塔花)、クルマバナ(車花)、ニガクサ(苦草)、イヌゴマ(犬胡麻)

イヌトウバナはシソ科トウバナ属の多年草で山地の木陰などに8~10月頃咲く。ヤマトウバナとよく似ている。イヌトウバナの萼には長い毛が密生するが、ヤマトウバナはまばら。

 

クルマバナはシソ科トウバナ属の多年草で山地の草原に生え花期は8~9月。花が数段になって車状に輪生することから名付けられた。

 

ニガクサはシソ科ニガクサ属の多年草で、山地の半日陰に生え花期は7~9月。ツルニガクサとよく似るが私には区別できません。

 

イヌゴマはシソ科イヌゴマ属の多年草で全国の湿った草地や藪に生育し花期は7~9月。果実が胡麻に似ているのに食べられないため名付けられた。地下茎が正月料理に使用するチョロギに似ていることから別名チョロギダマシともいう。

 

◎ シシウド(猪独活)

シシウドは8~10月頃山地の草原などに白い花を沢山つけ、高さ1~2mにもなるセリ科シシウド属の大きな多年草。奥高尾から陣馬山に多い。春に山麓で咲くハナウドによく似ているが、ハナウドは外側の花弁が大きく花弁の先が2裂する。(春の花(その2)ご参照)

◎ コアカソ(小赤麻)

コアカソは山地に多いイラクサ科ヤブマオ属の落葉半低木で花期は8~10月。葉は尾状に尖り、鋸歯は8対以内。よく似たクサコアカソは鋸歯が10~20対ある。クサコアカソ、アカソは多年草。また、アカソの葉先が大きく3裂するのに対しコアカソの葉先は3裂しないで長く尖る。

◎ バアソブ(婆ソブ)

バアソブはキキョウ科ニンジン属のつる性多年草。花の中の模様をお婆さんの雀斑に例えたもの。山地の草原や林縁に8~9月頃咲く。少し遅れて9~10月頃咲くツリガネニンジン(バアソブに対しジイソブともいう。秋の花に入れた。)によく似ているがジイソブより花が小さく花の中の模様も少し違う。

◎ キジョラン(鬼女蘭)

キジョランはガガイモ科キジョラン属のつる性多年草。高尾山の林下に多く見られ、8~9月頃小さな白い花を放射状に付ける。翌年結実し夏ごろには楕円形の大きな実になる。その実は晩秋には熟して割れ、光沢のある白い毛が付いた種子が飛び出す。その白い毛が鬼女の振り乱した白髪に見えるため名付けられた。また、アサギマダラという蝶の幼虫の食草であるため、高尾山にはアサギマダラが多くみられる。

◎ サネカズラ(実葛:別名=美男葛)

サネカズラはマツブサ科サネカズラ属の常緑つる性の木本で、茎から出る粘液を整髪料として使ったことから別名ビナンカズラ(美男葛)という。花の中心が赤いのが雄花、緑色が雌花だが雌花は少ない。花期は7~8月で小さな赤い球形の果実はボール状に多数集まり秋から冬にかけてよく目立つ。

◎ カラスウリ(鴉瓜)、キカラスウリ(黄鴉瓜)、スズメウリ(雀瓜)、アレチウリ(荒地瓜)

カラスウリは丘陵の林縁や藪によく見られるウリ科カラスウリ属でつる性雌雄異株の多年草ですが、その花は8~9月頃白いレースのような花で夜咲き朝には萎んでしまうため人目にはつき難い。その実は熟すと赤くなり葉が枯れる頃よく目立つ。花の花粉の媒介者は大きな蛾のスズメガで、若い実はウリボウとよばれ、熟した赤い実はインテリアなどに利用される。

 

キカラスウリはウリ科カラスウリ属でつる性雌雄異株の多年草でカラスウリとよく似ているが、果実の色が黄色で花もよく見ると少し異なる。また、カラスウリの花は朝には萎んでいるが、キカラスウリの花は昼ごろまで咲いている。この写真は午前10時ごろ撮影したものです。この塊根から汗止めに使われる天瓜粉がつくられる。

 

スズメウリはウリ科スズメウリ属つる性雌雄同株の1年草で、その名の由来はカラスウリより小さいからとか果実がスズメの卵に似ているとか言われる。花期は8~9月で小さな白い花を付ける。果実は直径1~2cmの球形で色は白い。

 

アレチウリ(荒地瓜)はウリ科アレチウリ属でアメリカ原産の1年草。花期は8~11月で荒地や河原などで巻きひげで絡まり広がりながら大繁茂する。秋の花に入れるべきか?

 

◎ キツリフネ(黄釣舟)、ツリフネソウ(釣舟草)

共にツリフネソウ科・属の1年草。

 

キツリフネは7~9月頃沢沿いの湿ったところに咲く。花の後方にある距は下方に曲がる。奥多摩には多いが高尾では少ない。

 

ツリフネソウは9~10月頃沢沿いの湿ったところから山地にまで群れを成して咲く。花の後方にある距の先がキツリフネと違ってクルリと巻くのが特徴。秋の花でしょうがキツリフネとの比較で夏の花に入れました。なお、この花にはスズメガ科のホウジャク類がよく訪花する(「花に吸蜜する蛾」のスズメガ科ご参照)。

 

ツリフネソウの白花(ピンクっぽいですが)が見つかりましたので添付しました。

◎ ミズタマソウ(水玉草)、タニタデ(谷蓼)

ミズタマソウはアカバナ科ミズタマソウ属の多年草。花期は8~9月で山野の林下に咲く。花弁は4枚に見えるが、2枚で2裂する。果実が卵状で鉤状の白い毛が生えるため遠くから見ると水玉のように見える。

 

タニタデはアカバナ科ミズタマソウ属の多年草。花期は7~9月で山地の湿地や沢沿いに生える。名前にタデが付くがタデの仲間ではない。白い花弁、赤い萼片ともに2枚で、丸い果実の周りに毛が生えるのはミズタマソウと同じ。

◎ アキカラマツ(秋唐松)、シギンカラマツ(紫銀唐松)

アキカラマツは山野の日当たりの良いところに生えるキンポウゲ科カラマツソウ属の多年草。花期は7~9月で、花弁が小さく黄色い大きな葯が付いた雄蕊が多いため黄色に見える。秋に咲くカラマツというのだが、夏から咲き始め花が落ちても萼が落ちても花の姿は変わらないので咲いているように見える。

 

シギンカラマツはキンポウゲ科カラマツソウ属の多年草で山地の林内に生える。我が家の近くの公園の雑木林に生えていたものでもしかすると自生ではないかもしれません。名前がよく似た花にシキンカラマツ(紫錦唐松)があるが、それは花の色が紅紫色。

◎ マルバダケブキ(丸葉岳蕗)

マルバダケブキは山地の湿った林下や草地に生えるキク科メタカラコウ属の多年草。大型で背丈は80~120cmにもなる。奥多摩では多いが奥高尾では少なく私が見たのは一カ所だけです。

◎ アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊、別名セイヨウオニアザミ)

アメリカオニアザミは別名セイヨウオニアザミでヨーロッパ原産の外来種でキク科アザミ属の多年草。

花期は7~10月で葉や茎、総苞片には長く鋭く強い刺があり触るのに注意を要する。

要注意外来生物に指定されているが刺のためか駆除しにくい。

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